今年は、8年ぶりに日米野球が開催されている。
一度日本とアメリカの野球の力の差がなくなったと、開催されていなかったのだが、ワールドベースボールクラシック(WBC)で日本が決勝トーナメント予選で敗退したことから、日本の野球世界一はわずか2回で終わりを告げてしまった。
そこで、今回の日米野球開催の意味はアメリカと日本で違っている。アメリカ側から見た日米野球の目的は?、日本の日米野球の捉え方? まだ体制が整っていない?
<アメリカ側から見た日米野球の目的は?>
少し日本史みたいな話になってしまうが、明治41年にスタートしその時はアメリカが全勝で幕を閉じた。
その後の日米野球は日本がアメリカメジャーリーグに対してどこまでの力がるのか?などといった力試しの目的があった。
そして、まだメジャー移籍など夢のまだ夢の1980年代には日本のあの投手はメジャーで通用するだろうなどと、噂された投手が居たが本当の意味でメジャーに挑戦していた投手は江夏豊くらいである。
江夏投手も現役の全盛期を過ぎていたのでメジャーの舞台で投げたわけではなく、マイナーで登板する程度にとどまった。
そのためパワーベースボールを自負していたアメリカは次第に日米野球に本物のメジャーリーガーというよりも中堅クラスの選手を連れてきて、一人二人だけ本物のメジャーを連れてくるというパターンが続いている。
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今回の日米野球も侍ジャパンは若手中心、メジャーリーガーは中堅以下クラスのメンバーを用意してきている。
アメリカは、日米野球で勝ち越そうが負け越そうがどうでもいい、旅行的な要素もあるし
奥さんがいる人については日本が家族サービスの場所でもあるという側面から野球は片手間だ。
<日本側から見た日米野球は?>
日本のスポーツで一番人気がある時代が続いていた野球は、自分たちの力を誇示しようと、
日米野球には日本国内でスタートなった選手を続々と出場させていた。そして自分たちの力を測り自己満足をしていた側面が多い。
1990年代に周囲に味方が一人も居ないまま海を渡った野茂英夫氏の活躍により
メジャーに対する考え方が少しずつ変化し始める。国の代表として戦うよりも
個の力で戦う、つまりプレーヤーが一人でメジャーのチームに入り挑戦するという。
スタイルに変わり、イチロー選手の活躍でその動きは加速度を付け始める。
日本でプレーしてほしい選手が、次から次へとメジャー挑戦を宣言しポスティングという入札システムを使ったり、移籍という形を使用して海を渡り、ある程度日本の力を見せることは出来たので
8年間にわたり日米野球が開催されなかったのだと感じる。
<まだ体制は整っていない>
実は、去年2013年に前回のワールドベースボールクラシックで負けて姿を消した事を
重く受け止めて、侍ジャパンを世代に分けて作り上げていく体制が去年からスタートしたばかりだ。
今回の日米野球は、アメリカに対して勝ち越して、11/15の試合は3人の投手を投入してノーヒットノーランを食らわせたのだが、喜んでも居られる状況ではない
11/15の試合の様子
アメリカは、WBCに対しても日米野球に対してもさほど重要視していない
それよりも、実力が上がり始めたオランダ、ブラジルなどを招いて試合を行った方が
侍ジャパンの腕試しに穂恐らくなるはずだ。
小久保監督を代表監督に据え体制を作っていく、これから綻びも上手くいっているところも出てくるし何世代にも分けて体制を作り、次のWBCに向けて体制を整えたいのだがまだまだこれからである。
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